お別れの言葉

二浪のあげくどうにかこうにかよくわからない大学に入って、
就職した会社はあっさり倒産、
家業の乾物屋を引き継ぐも、こちらも潰す。
娘婿が30歳で急逝、
もう一人の娘婿の会社も倒産・・・
涙なくしては語れない男の人生が終わりました。

たとえあなたが帰省した僕のために母ちゃんが作ってくれた
すき焼きをほとんど食べてしまったとしても、
飲むたんびに僕を捕まえてお説教を始めたとしても、
僕はあなたのことが大好きでした。
借金も返済して、4人の孫にも恵まれて、
これからやっと人生楽しめるところだったのに。

聞いた話によると、病院に行ったときは、
癌が既に手の施しようがなかったんやね。
苦しかったろうね、本当に辛抱強いおいちゃんやね。

もう何も我慢せえでもええけんね。

安らかに…

哲也

コメント

タイトルとURLをコピーしました