永久に

その人は体中に管をつながれて昏睡状態でした。
最早家族の呼びかけにも反応しません。

もう二度と人なつっこい笑顔を見せることもなく、短気が故の悪態をつくこともなく
その人は昨夜静かに永久の眠りにつきました。

「生涯現役でいたい」
と語った男の最期でした。

義父 70歳の春でした。

コメント

  1. かわはら より:

    ご自分の願い通り最後まで現役でいられたのか気になります。
    きっと昔「娘はやらん」と言われたのでしょうねぇ・・・。

  2. 管理人 より:

    商売人で力いっぱい稼いで
    力いっぱい使った人生でした。
    結婚を申し込んだときは
    「別に母さんがいいならいいよ。」
    と拍子抜けするくらいあっさりでした。

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