腑に落ちない

仕事で取引先の審査みたいなことをやってまして、

危ない会社の見分け方などというセミナーを受けてきました。

「感性を磨きなさい」という具体例で

とある銀行の支店長が融資を求めている会社の社長と面談した。

三期分の決算書の提出を求めた。

社長は秘書に決算書のコピーを持ってこさせて、

中身をぱらぱらと確認して支店長に手渡した。

この瞬間支店長は決算書を見なくても、融資はしないことを決めた。

理由は、決算書が二種類(粉飾)あって、社長はその中身を確認したから。

その会社は3年後倒産した。

 

不正を行動で見抜いた支店長の手柄話です。

なんですが、ちょっと待って

中身を確認したのは、必要書類(貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、経費明細)が

ちゃんと揃っているか確認したのかも。

何よりも倒産したのはこのとき融資を断ったからちゃう?

 

優秀な銀行マンなら、まず数字を見て粉飾を暴くのが筋ではないかと。

勘だけで判断されたらかないません。

コメント

  1. かわはら より:

    実際のところは、その具体例が「おかしいのでは?」と思えることができるかどうかが感性を磨くということなのでしょうね。
    セミナーというのは机上の空論が多く、説得力に欠けますよね。

  2. eddie3割引 より:

    データバンク会社の販促用の無料セミナーですからね。
    勘に基づいて仮説を立てて、数字で検証するのが正しい姿だと思います。
    まあリーマンショックで内部統制はまったく機能しないことが証明されましたからw
    仰る通り、まず疑ってみることから感性は磨かれていくんでしょうね。

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