体験記…下部消化管内視鏡検査

「eddieさん(仮名 男性 40才)!起きて下さい!」
…目が覚めるとそこは病院のベッドでした。
今日は“下部消化管内視鏡検査”(いわゆる大腸カメラ検査ですね)を受けてきました。以下体験記…食事中の方は後でお読みください。

正確な検査結果を得るために、前日の食事は繊維質の多いもの(腸管に残ってしまうからです)、脂っこいもの(内視鏡が曇ってしまうためです)を避けて、検査当日は下剤を飲んで腸内をきれいにしておく必要があります。
この下剤が強烈で、粉薬を1.8リットルの水で溶かしたものです。これを1時間くらいかけて飲みます。イメージとしては、ポカリスウェットのペットボトルを1本ぐいぐい飲んでいく感じでしょうか。しばらくすると、ぎゅるゅぎゅりゅぎゅる?来ました?あとは我が家のトイレは独占状態です。まるで、後ろからおしっこしているみたいにシャーシャー出てきます。ここで大事なことは、排泄物をチェックすることです。透明になっていれば腸内が綺麗になったこということだそうです。
しかしこの難行、“腸内をきれいにする”のが本来の目的なのですが、もう一つは“恥ずかしいところからカメラを突っ込まれる”という現実に抵抗しようとする“心を折る”ことにあるんではないでしょうか。これだけでくたくたで「もうどうにでもしてくれ!」という感じです。
検査の予約時間に病院に行き、受付で「うっかりカメラで腸壁突き破ってもしらんけんね?」っといった意味の説明書きのある誓約書を提出します。看護師さんに案内されて「ではこれに着替えて下さい。今、前の方がやってます。終ったら案内しますから、そこのベッドで休んでいて下さい。」お尻の部分がぱっくり割れた検査ズボンを穿いて、ベッドで横になって本を読んでいると「う?」とどこからかうめき声が…それは、看護師さんに肩を借りてよたよたと歩いてくるおじさんでした。「薬が効いてますからね、ここで私が起こしに来るまで休んでいて下さい。」「う?」…やっぱりやめとこかな。
「eddieさん(仮名)どうぞ」…運命の時間です。検査室のベッドに横になるとまず血圧を測ります。「104の60です。低い方ですか?」「そうですね。」(そりゃ朝から飯も食わずにあれだけ出すもん出したら血圧も下がるわ)点滴針を腕に刺す頃、ドクター登場です。「お酒は強いほうですか?」「は?」「ですからお酒は?」「はあ、弱い方ではないと思いますけど…」「では麻酔少し多めにしておきます。」なんじゃそりゃ。
点滴のチューブのところに看護師さんが何やら液体を注入していきます………記憶ここまで……

(冒頭の目覚めた所から)検査室に入ってから2時間くらい経っています。ふらふらと看護師さんに着いていってレントゲンを撮って、服を着替えて診察室でドクターの説明を聞きます。
「検査覚えていますか?」「いえ、気付いたらベッドの上でした。」「でもeddieさん(仮名)ご自分で歩いて行ったんですよ。覚えていないだけなんですよね。ね、検査って苦しくないでしょ?」…確かに。恐ろしい薬もあったもんです。「何ていう薬ですか?」…うそです、聞いてませんよ。
結果は、小さなポリープが1個発見されて切除したとのこと。後は特に異常はなかったということでした。

よく“大腸検査は苦しい(特に大腸のカーブの部分をスコープが通過するとき)”と言われますが、適切な技術をもった医者ならその苦痛はほとんどないそうで、今回のように麻酔を使えば検査したのもわからない位です。周りの評判とかよく調べて腕のいいところを選んで検査を受けることが大切です。
麻酔もそれほど強烈なものではなくて、目覚めはすっきりでしたし、帰りはヨメに車で迎えにきてもらったのですが、自分で運転して帰宅できました。

コメント

  1. のいずせんせー より:

    君もやったか。
    オイラの場合は「浣腸」もついてたので、「心を折る」はムチャクチャ実感です。麻酔はなかったけど苦しくはなかったぞ。お疲れ様^^

  2. ささもと より:

    私もやったことあります。
    腸炎で下痢が止まらなくて仕方なく。
    麻酔はかけられなかったなぁ。
    自分のモツの様子がモニターで確認できましたよ(笑)。
    ちょっとしたポリープがあって、組織をちょろっと取って検査してもらいましたよ。良性でしたが。
    痛いわけじゃなかったんですが、下剤に浣腸、その辺を含めると、あまり何度もやりたくないっすねぇ。

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