先日、長年連れ添った冷蔵庫の買い替えのために家電量販店へ行ってきました。
最近の大型家電コーナーをぶらついていると、ある違和感に気づきます。
「……ん? 冷蔵庫にWi-Fiマークがついてる……?」
思わず二度見しました。スマホやPC、テレビなら分かります。ですが、そこに並んでいたのは冷やすことだけに愚直だったはずの大型白い箱です。なぜお前が電波を飛ばしているんだ。
気になって店員さんに話を聞いてみると、どうやら最近の冷蔵庫はスマホの専用アプリと連携して、ものすごい進化を遂げているとのこと。
店員さん「アプリと連携すれば、食材の入庫日や賞味期限を登録してバッチリ管理できるんですよ!『卵の期限が切れそうです』って通知も来ます!」
……なるほど。素晴らしい機能です。テクノロジーの敗北を知りたいレベルの神機能。
ただね、店員さん。僕は知っているんです。自分の性格を。
ズボラ人間が通る「賞味期限管理アプリ」の末路
想像してみてください。
スーパーでレジ袋いっぱいに買ってきた食材を、帰宅後に冷蔵庫へ突っ込むあの怒涛の瞬間を。 卵、もやし、豚肉、納豆、牛乳、ちくわ、豆腐……。
これをひとつひとつ、スマホのカメラでバーコードを読み込ませたり、手入力で「もやし:賞味期限◯月◯日」ってアプリに登録する未来が、僕に訪れると思うでしょうか?
絶対にやらない。 10000%やらない。
最初の3日くらいは「よーし!未来のスマートライフだ!」とか言ってノリノリで登録するかもしれません。しかし4日目には「まあ納豆くらいは登録しなくていいか……」となり、1週間後にはアプリの存在自体を脳内からアンインストールしている未来が目に見えています。
And 1ヶ月後、アプリを開くとそこには―― 「3週間前に賞味期限が切れたとされる幻の豚肉」が永遠に保管されている恐怖のデータベースが完成しているわけです。
ならば何のためにWi-Fiに繋ぐのか?
「じゃあWi-Fi連携なんてズボラには無用の長物か……」と絶望しかけましたが、よくよく調べてみると、最近のスマート冷蔵庫はそれだけではないらしい。
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遠隔で急速冷凍のモードをONにできる
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戸締まり(ドアの開けっぱなし)を通知してくれる
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外出先から「製氷モード」をハイパワーに設定できる
「あ、そっちの機能はちょっと欲しいかも」
真夏の猛暑日、買い物帰りに「あ、今すぐあのビールをキンキンに冷やしたい!」という時、外出先からスマホで急速冷やしモードをポチッと起動。帰宅した頃には、キンキンに冷えた缶ビールが待っている……。
……最高かよ。
賞味期限の管理という「丁寧な暮らし」は早々に放棄する決意を固めましたが、己の欲望を満たすための「ずぼらスマート機能」としてなら、Wi-Fi冷蔵庫、大いにアリかもしれません。
漢方薬のようにじわじわと効いてくる家電の進化に、僕の性格が追いつくのはまだまだ先になりそうです。

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